たまになにかかく

文才のないカツン担のだらだら記事ら

COUNTDOWN LIVE 2013 KAT-TUN 備忘録

2013年12月30日に行われた、KAT-TUNカウントダウンライブの記事です。
1年以上前で、記憶が曖昧なところが多々あります。
個人的な感想、当時Twitterを見たり人と話して感じたことを自己の備忘録も兼ねて簡単にまとめた記事です。主観的であったり憶測だったりするのでご了承下さい。
 
このコンサートが告知されたのは2013年10月13日のシューイチ、KAT-TUNが4人になったことが報道されて4日目、初めて四人というかたちで揃ってメディアに出たときでした。
 
脱退発表翌日に亀梨くんがドラマの番宣の時間をたくさん割いてファン、世間の方々にきっちりと話をしたおかげで気持ちは落ち着いたもののまだ先が見えない不安も拭い切れない中でした。
そこで発表されたのはミニアルバム「楔」の発売・カウントダウンコンサートの開催・新年ファンミーティングの開催です。
 
2013年は5月の「Face to Face」リリース〜歌番組「音楽のちから」以降KAT-TUNのグループとしての露出はほぼ皆無になっていました。アイドル誌も中丸くんがボーダーラインといわれる30歳の誕生日を迎える少し前からメンバーのソロ企画になっていて、視覚的にも楽曲的にもグループとしてのKAT-TUNを何ヶ月も見れていない状態でした。
そこでのミニアルバム発売とライブ発表はまさに光が差してきたような感覚があり、食いつくようにアルバムを予約した記憶があります。
 
ミニアルバム「楔」は全3種類で、初回1にはPV2本+メイキング、初回2にはPV1本。3形態の楽曲を全て合算すると10曲を収録した大変豪華な仕様でした。収録曲は全て新曲です。楽曲の中でも重要な要素を担っていたメンバーが抜けたなか、その発表から2ヶ月足らずで10曲も、完成度の高い新曲をリリースしたことに驚きました。 
中でも通常版最後に入っている「PHOENIX」の威力は多くのカツン担を打ちのめしました。私はこのアルバムを初回1、2、通常の順で聴いていたのですが、いろんな想いと感動がめぐるなかで最後に聴いたこの曲に全てを薙ぎ倒されるような気迫を感じて、もはや恐怖までおぼえました。この時点でファンの期待はコンサートでの「PHOENIX」の演出に集中していた気がします。絶対OPはこの曲だとか、どういう衣装がいいかとか。
 
カウントダウンコンサートは、実質11月下旬?あたりまでどのような内容になるかもほぼ決まっていない状況でした。メンバーからも「大阪ドームで他のグループの曲を歌う」とか思いつき的アイデアがぽろぽろ出る感じで、「過去の曲をメドレーで披露する」「昔のライブDVD見て復習してね」「過去の衣装を着て過去の曲を披露する」というのもかなり日が近づいた頃だったと思います。
 
このカウントダウンコンサートのタイトルは「KAT-TUN」です。今までのコンサートでタイトルにKAT-TUN、を掲げたことは一度もなく、その重みは言うまでもありません。

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発表されたロゴは封蝋の形でした。この封蝋の意味を調べると、「(紋章が入るため)送り主を証明するもの」「(1度はがすと使用できず、同じものを再現ができないため)未開封を証明するもの」という意味のある封印のしかたになります。 
 
そしてコンサートの初日を迎えます。販売されたグッズには、結成後の1stコンサートからの歴代ロゴが並べられていました。会場に入るとメインステージの中央には大きな変形のモニター?(と呼ぶのか?)が設置されて、その周りには歴代のコンサートロゴが並べられていました。

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最初はサングラスみたいな形だなと思いあまり気にかけていませんでした。コンサート終盤にこの変形モニターの形状に理由があることに気づきます。
 
このコンサートはご存知の通り、2001年の結成から2013年までのKAT-TUNの歴史をブロックにわけ、当時の衣装と振付を再現して披露する、まさにベストアルバム的構成です。
ひとつひとつの曲を、当時の衣装とふりつけ、演出を再現しながら丁寧になぞる4人のKAT-TUNの姿には、過去の自分たちへのリスペクト、それを塗り替えるようなパワー、覚悟も感じました。
 
そしてコンサートも後半、2012-メドレーとMCを経て5人曲「SPIRIT」で、コンサートを一度終わらせるように見せかけます。客を煽り回せ回せ〜〜!!と腕を回しバンドを盛り上げジャンプします。普通ならここで一旦終わるはずですが、
「と、見せかけて終わらない!」
 「夏がきた!」
と、2013年夏に限定でリリースした「BOUNCE GIRL」を披露します。この曲はSOLIOのCM起用曲でしたが、Androidのみ対応の期間限定配信で、PCでもDLできずiPhoneユーザーもDLできなかった、いわばすごくマイナーともいえる曲です。
勿論カウントダウンですので、このとき冬です。なのに急に、このタイミングで、夏にもってきたわけです。
 この曲は「5人のKAT-TUNの最後の曲」です。おそらくCDとして発売されるであったろうその曲はやむを得ない理由で一部の機種でのみ配信限定の非常にマイナーな曲になりました。
 (余談ですが、配信された時に使用された画像は5人のKAT-TUNの撮りおろしと思われる写真でした。この曲が配信された2013年夏は一度ツアーが中止になっているため、その写真はツアーにあわせてリリース予定だったアルバムのジャケットだったのでは?と思っています。今となっては謎ですが) 
それを敢えてPHOENIXOvertureの直前に持ってきたことには意図があると思います。この曲は「KAT-TUN歴史メドレー」の一番最後の曲という位置づけになると思っています。終わると見せかけて終わらない、そしてそこからPHOENIXにつながる構造です。
 
BOUNCE GIRLを各々踊り跳ね遊ぶように歌うKAT-TUNは曲中ラストで四人でかたまり、最高に楽しそうな笑顔を見せて、曲が終わると同時に急にふっと照明が消え、暗転します。少し「ん?」と思わせるぐらい、突然一度電源が落とされたような演出に感じました。 
真っ暗だったステージに照明が灯り、モニターには2002年〜今までのコンサートの映像とロゴが順番に現れ奥に吸い込まれていきます。その映像が一つ一つのコンサートを丁寧になぞるように編集されていて、おそらくこれがDVDだとやや省略されている気がします。(記憶が曖昧なので気のせいかもしれません)そしてその全てのロゴが流れたあと、今回の「封蝋」をかたどったロゴが現れるわけです。
前述の通り、封蝋は差出人の証明であり中身が誰にも触れられていない証明であり、二度と同じ封を作ることは不可能です。KAT-TUNは自らの手で自らの歴史に、二度と不用意に開かれないよう、コンサートの数時間をかけて壮大に厳密に封をしました。
 ソレが終わると炎の灯されたステージで、Jrがその中でダンスをします。まるで召喚の儀のようなダンスです。
 そしてメインステージに大きく設置された変形モニターいっぱいに、炎から蘇ったかのように不死鳥が現れます。
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私はここでようやくこのモニターの形状の意味を理解しました。これのためにこの形状のモニターにしたんだと。そのモニターを割いて、四人のKAT-TUNが登場します。

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通常ならおこるはずの歓声すら出せる人が少なく、その場の人々は殆ど口を開いてその様を見届けてる感じでした。といっても私がその状態で、周囲の様子は後日友人に聞いた感じですが。ペンライトもろくにふれない状態です。DVDでも確認できますが、このあたりの客席のペンライトの動き、凄くあやふやにゆらめいています(笑)
ドーム全体を水と炎に包むカウコン最大の演出は、スタンド席にいた私にまで炎の熱が届きました。アリーナにいた人はさらに熱かったと思います。天井席から見ると炎で会場全体で十字を描いていたそうです。怖い。4万4千ある全ての席を支配してくる。KAT-TUNは自らの歴史を丁寧になぞり、それに敬意を込めて封をし、そして壮大に火葬し、更に蘇生したわけです。怖い。
最初から期待値が高く絶対にライブのキーになる、と言われていたPHOENIXですがその演出は我々の期待や予想をはるかに上回り、アイドル史上こんなに重々しい曲があったのだろうかと思われるものに仕上がりました。
 もともとKAT-TUNのライブはオープニングにキーとなる曲を持ってくることが多かったようですが、この曲はライブの終盤にしてもうひとつのオープニングでした。後日雑誌にライブレポートとセットリストが掲載されたさい、「PHOENIX Overture」と銘打たれてたのに改めて納得しました。
 
そこからFIREandICEにつながることになりますが、この2曲がこのコンサートのキーとなる曲で最大の見せ場になると思います。PHOENIXが焼きつくすような強い炎の演出で、FIREandICEは壮大ながら美しい水の演出が印象的です。まるで人間じゃないようでした。そこからの僕なりの恋の優しいこと優しいこと、怖がらせたあとに優しく接することも忘れない…。 
 
ジャニーズのコンサート、ドーム規模のコンサートはこれが初めてだったのですが、絶対に忘れられない公演になりました。
 
 
当時はDVD撮りをしている雰囲気もあまりなく、しかし急遽決まった年末のコンサートだったゆえに行けなかったファンも非常に多く、何よりこれを記録に残したいという思いもあり、多くのファンが要望はがきを投書しました。
後に、要望の効果かもともと予定があったかは不明ですが、無事にDVDが発売されました。 

これで当時いけなかったファン、KAT-TUN担ではないジャニーズ好きのかたがたの目に触れることになり、発売からほどなく多方面から絶賛の声が聞こえてきたのが印象的です。

私はジャニーズ全体に詳しくないのですが、しかしKAT-TUNを好きになったら絶対見せたい、といえばこれかな、というものになりました。発売してくれてありがとう。

 

 

DVDといえば、去年開催されたツアーcomeHereもライブDVDが発売予定みたいです。2013年カウコンは非常に意味が重たくてとにかく覚悟しろ、って感じなのでうsが、comeHereはとにかくエンターテイメント、楽しむ、単純にかっこいい!と思われてくれるツアーでしたので、こちらもいろんな人に見てほしいなと思います。

 

 

  

KAT-TUN  LIVE TOUR 2014 come Here(通常盤) [DVD]